SUBARUポーツミーティングで、「車って凄い!」って思った。
ラリー・ジャパンで、「ラリーすべて」に感動した。



子供の頃「自分のことは自分でしなさい」って言われませんでした?
「人に頼るんじゃありません」という言葉ですが、本来人間は一人では生きていけない生き物です。
だから本当に身につけなければならないことは「みんなのことはみんなでしよう」ではないのでしょうか。
核家族化、少子化、コミュニティーの崩壊と言われて久しいこの競争社会では、それを上手く説明するのさえ難しくあります。
ラリーも競争、コンマ一秒一ミリでも先んじた方が勝者です。
でも、他のモータースポーツのように車同士がぶつかりあうことはありませんし、
ドライバーと車のポテンシャル向上がせめぎ合いの基本です。
最高に高められた車を渡されたドライバーは、そのポテンシャルを最高に引き出す事に全身全霊をかけます。
互いに信頼し、認め合っているから限界ギリギリまで攻める事が出来るのです。
ラリーだけではなく、どんなことでもそんな信頼関係は存在するのですが、如何せんそれは見えないことが多いです。
F1でもリタイヤしたマシンはピットへ戻されサッサとシャッターが降ろされてしまいますしね。
ラリーの良いところはそれがどんなに大変なのか全て見えているところ。
死にものぐるいで修理しているメカニックの姿、それを見ている選手の表情までもが見えています。



その鬼気迫る攻防は、同じ目の高さで見ているギャラリーにも伝わります。
ただ見た、見に行った、というだけではないスポーツ。
観客にすら疎外感のないスポーツって珍しいのではないでしょうか?
互いの技術を持ち寄って、頼るのではなく信頼しあって築いていくものがある。
子供がいたら是非ラリーを見に連れて行ってあげたかったですね。
ラリーは今の日本に欠けている生き様そのものを見せてくれているような気がします。




炭山選手をきっかけに、私の中で便利な鉄のかたまりでしかなかった車が、今は人の熱い思いに応えてくれる加速する夢みたいな
存在になりました。
道は気まぐれでその日の気分で勝敗を分けたりもするけど、車は確実にその手をかけた分だけ走る。
車は思いに応え、願いを叶えるのはドライバー自身。
凄いスポーツ、でも文句なく面白い!
2005年、ラリーは私の中でますます大きな存在になりそうです。


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